月と太陽

RPGツクール(主にコンシューマ版)に関連した事をつらつらと書いています。

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戦いの序曲

ツクールDSのDPコンテストに投稿した自作品「Gladiator」の主人公が試合に出場する場面を簡単にテキスト化してみました。


「さ、次はお前の番だ」

口髭を蓄えた大柄な中年の男が、そう言って自らが鍛え上げたその男の肩を叩く。
彼はそれに小さく頷いて応えると、一歩踏み出して格子の前に立った。

地方の小さな円形闘技場は、既に多くの人間で溢れかえっていた。そのムッとした熱気は、大きな歓声と共にアレーナに入る前から伝わってくる。
人と人との殺し合い。命を賭けた真剣勝負の緊張感が、戦士たちの流す血と汗が、観衆を大いに興奮させ喜ばせる。剣闘士たちの戦いは、あくまでも人々の娯楽に過ぎない。戦う者たちの生死すら、ショーのひとつの材料にしか過ぎないのだ。

「……」

男は静かに目を閉じると、両手に持ったグラディウスの柄を強く握り締める。いつもと同じその感触に少しだけ落ち着きを取り戻すと、再び目を見開いた。
木製の格子の向こう側に広がるのは、自らが命を賭けて戦う戦場。決して望んでこのような場所に立つ訳ではない。だが、奴隷となった彼には選択する自由などない。生き残るためには、戦って勝つ。ただそれだけだ。
ならば、彼に出来ることはアレーナで戦い、敵を殺し、常に勝ち続ける事だけ。そうすれば、やがては自由の証である木剣を与えられる事となるだろう。彼が自由を手にするには、それしか方法がないのだから。

「行って来い、スパルタクス」

遂に闘技場と控え室を控える格子戸が開かれる。もう後戻りなど出来ない。高まる緊張と興奮を抑えながら、男はゆっくりとアレーナに足を踏み入れた。
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  1. 2011/06/15(水) 22:36:50|
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